新生児聴力検査
検査方法
当院では、自動 ABR(自動聴性脳幹反応)を実施します。
検査方法は、まず前額部、後頚部、胸部との計 3 ヶ所に脳波形の電極を貼り、左右の耳にカフ(ヘッドホン)をつけます。音が聞こえると、脳が反応して脳波に変化が生じるため、その波形をコンピューター処理して画面にあらわします。痛みや副作用はなく、赤ちゃんへの検査による影響はありません。
検査時期
聴力検査については、出産後から退院迄の間に検査を受けることが理想的です。
生後 2~4 日(中耳の羊水などがなくなったころ)に初回検査を実施します。赤ちゃんが眠っていれば数分で終わりますが、成長するにつれて目を覚ましやすくなり、検査に時間がかかります。
スクリーニング検査後の対応
その時点では正常な反応が得られたということで、原則として聴覚に異常がないことを意味します。
その後は、自治体や病院で行われる乳幼児検診を受けていただき、経過を観察します。
その時点では充分な反応が得られなかったことを示しています。しかし、これはただちに聴覚障害があることを意味するものではありません。検査結果がreferだった場合は一か月検診で再度調べます。それでもreferの場合は佐賀大学病院耳鼻咽喉科に紹介するシステムがあります。
検査費用
費用は5000円ですが赤ちゃんの一生を左右する大切な検査なので当院では全例に行っています。
尚、市町村によっては公費助成があるところもあります。